放課後(講談社, 1985)

分類 本格推理 講談社文庫
私立清華女子高等学校の敷地内にある更衣室で、生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。事件現場は密室。東野作品の原点、第31回江戸川乱歩賞を受賞した、本格長編推理。

卒業-雪月花殺人ゲーム(講談社, 1986)

分類 本格推理 講談社文庫
国立大学に通う女子大生が、女性専用アパートの自室で、死体となって発見された。現場の状況は自殺だが、幾つかの矛盾した供述から、警察は、自殺・他殺の両面を視野に入れた捜査を開始する。高校以来の仲間である加賀恭一郎ら6人も、仲間の死の真相を探ろうとしていた。
そんな中、今度は彼らの恩師が主催する茶会の最中に新たな死者が出た。
東野作品には欠かせない加賀恭一郎が初登場・・若い彼の推理と謎解きが見物です

白馬山荘殺人事件(光文社, 1986)

分類 本格推理 光文社文庫
冬の白馬、マザーグースの歌に秘められた暗号、密室、そして意外な結末―、
本格物の必須アイテムが勢揃いした傑作長編推理。 マザーグースがどの様な内容か知らない人も興味を持つ内容。序盤からの虚を突く展開が面白い、多少関係者の行動に矛盾があるが面白い内容になっている。

学生街の殺人(講談社, 1987)

分類 本格推理 講談社文庫
本通りから外れた寂れた学生街で、一人の男が殺された。第一発見者は主人公、この街の寂れたビリヤード場でホールスタッフとして働いていた彼の同僚が殺されたのだ。「夢見るだけじゃ駄目だぜ。自分が動かなきゃ、世界は変わらないんだ」と言っていた被害者の彼。彼は、夢のために動き、それが原因で殺害されたのか!?事件が解決しないまま新たな殺人が起こる
洒脱で聡明な刑事と姉を失った女子大生、そして、主人公が、それぞれの思いに殉じた真相解明に挑む。そして、最後の結末は・・・悲しさもあり、またすがすがしさも・・青春群像記の要素も併せ持つ、本格長編推理

11文字の殺人(光文社, 1987)

分類 本格推理  光文社文庫
恋人を殺された女流推理作家が、その真犯人を突き止めようとする間に起こる、連続殺人事件。大きな意外性も無く、途中で犯人の推理も出来てしまうが、話の展開が面白いのでついつい、先を読んでしまう。東野さん得意のスポーツ分野のはなし

香子の夢―コンパニオン殺人事件(祥伝社, 1988)

分類 本格推理 祥伝社文庫『ウインクで乾杯』改題
パーティコンパニオンの小田香子の同僚の牧村絵里が、遺体となって発見された。
絵里は、ホテルの一室で、青酸化合物の入ったビールを飲んで息絶えていた。現場が密室状態であった事から、警察は自殺と判断するが刑事の一人である柴田と香子は疑念を抱き独自に捜査を進めるが、そんな中第2の殺人事件が・・・表題から受けるイメージとは違った、東野さん独特の世界観がすばらしい長編本格推理

浪花少年探偵団(講談社, 1988)

分類 連作短編推理  講談社文庫
大阪のおばちゃんをイメージさせる竹内しのぶ(25歳)は小学校の教諭、黙っていれば美人との噂もあるが、天性のお転婆娘「しのぶセンセ」は、行く先々で難事件に遭遇してしまう。教え子の父親が殺害されたり、見合い相手が殺人事件の容疑者にされてしまったりと・・・なかなか、笑わせてくれる短編集

十字屋敷のピエロ(講談社, 1989)

分類 本格推理 講談社文庫
登場人物としてピエロ人形に事件の目撃情報を読者に伝えるという、新しい手法の推理ミステリー、トリックが複雑に入り組むウチ、いくつかの矛盾も感じられるが、結末が分かる段階で納得できる内容になる。ピエロのオカルト性をもう少し強調すると、映像的にも面白い作品になったかも

眠りの森(講談社, 1989)

分類 本格推理 講談社文庫
バレエ団の事務所で男が殺された。被疑者は女性団員。バレエ団側は正当防衛を主張する・・・
一般的な推理小説かと思って読み進めていくと、主人公である刑事加賀恭一郎の恋愛感情が浮き彫りになり、興味が増す。ラストは悲しい結末だが、何故か心を温かくさせる作品でもある。その後の加賀恭一郎の人生が読みたい。そして、何度も読み返したくなる作品の一つ。最後まで読み終えて、一番最初のページに戻ると・・・

鳥人計画(新潮社, 1989) 

分類 本格ミステリー 角川文庫
日本ジャンプ界期待のホープが殺された。ほどなく犯人はコーチと判明。一体、彼がどうして。一見、単純に見えた殺人事件の背後に隠された驚くべき「計画」、拘留中の犯人が密告者を推理すると言う設定も面白い。最後のどんでん返しが圧巻、、、これでファンになる人も多いとか・・

探偵倶楽部(祥伝社, 1990) 

分類 短編 推理 『依頼人の娘』(祥伝社)(改題) 角川文庫
探偵倶楽部という、政財界のVIPのみを会員とする調査機関に属する美貌の調査員(男女)が秘密厳守で捜査に当たる。そして次々に暴かれる新事実と、難事件の真相。5話の短編集ですが、一つ一つが「ウン、なるほど」と思わせる内容です。依頼人の娘(祥伝社, 1990)を(『探偵倶楽部』に改題)したもの

宿命(講談社, 1990)  

分類 本格長編推理 講談社文庫
刑事と容疑者、幼なじみの二人が持つ宿命と複雑に絡み合う人間模様が面白い、初めて読んだのがこの作品。読んでいく内にどんどん東野作品に引きつけられて行ったた。途中で、もしかするとこの二人は?・・・と思ったが、そして最後の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意されている。

犯人のいない殺人の夜(光文社, 1990)

分類 短編推理 光文社文庫
親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。刑事たちが自殺の可能性を考えていることは俺にもわかったが、納得できない主人公はその死の真相を追求する。淡くも悲しい結末。高校を舞台にした好短編「小さな故意の物語」。犯人がいないのに殺人があった。でも犯人はいる…。さまざまな欲望が交錯した一夜の殺人事件を描いた表題作。人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編。 東野作品はタイトルも凝っていて面白い
「小さな故意の物語」「闇の中の二人」「踊り子」「エンドレス・ナイト」「白い凶器」「さよならコーチ」「犯人のいない殺人の夜」

回廊亭殺人事件(光文社, 1991)  

分類 本格長編推理 『回廊亭殺人事件』(改題) 光文社文庫
一代で財を成した一ヶ原高顕が死んだ。妻子を持たない高顕の莫大な財産の相続にあたり、彼の遺言状が一族の前で公開されることになった。公開場所は旅館“回廊亭”。一族の他には、菊代という老婆が招待されていた。だが、菊代の真の目的は、半年前に回廊亭で起きた心中事件の真相を探ることだった……。その夜、第一の殺人が。斬新な趣向を凝らした傑作長編推理。 。

交通警察の夜(実業之日本社, 1991)  

分類 短編推理 『天使の耳』(改題) 講談社文庫
目の不自由な妹が、研ぎ澄まされた「奇蹟の耳」で、亡き兄の正当性の主張に挑む『天使の耳』、法律の不備に一石を投じた『分離帯』など、交通事故をテーマにした6篇が収められている。ブラックユーモアの部分もあり、なかなか読み応えのある短編集。

ある閉ざされた雪の山荘で(講談社, 1992)

分類 本格長編推理 講談社文庫
豪雪のために交通手段も通信機能も失った、と想定された山荘で、オーディションに合格した役者志望の男女7人が奇妙な形の「舞台稽古」を命じられる。それは殺人事件の謎解き劇。一つ目の殺人劇の幕が上がった。被害者役は退場を余儀なくされる。そしてまた一つ・・・。だがここで、残された演技者たちは状況の不自然さに気付く。これは本当に「舞台稽古」なのか?それとも・・・驚愕の結末の中にも爽快感を残す、本格長編推理。 と、解説されているが、途中である程度話の中身は分かってしまうかも知れない。それでもどの様な結末にするかを楽しみにさせるのも東野作品の特徴となっている。

美しき凶器(光文社, 1992)

分類 長編ミステリー 光文社文庫
安生拓馬・丹羽潤也・日浦有介・佐倉翔子の4人に大切な師を殺された、陸上選手が、その強靱な肉体を武器に復讐を成し遂げていくミステリー。最後の結末が一層もの悲しさを強くしています。鳥人計画にも通じる人間の弱さを題材にしたスポーツミステリー。推理ものにはない東野さんの感性は読み応えがあり、好きな作品の一つ。