Pentium 4 Extreme Edition(ペンティアムフォーエクストリームエディション)
Pentium4シリーズの中で最強といわれるのがPentium4XEです。2003年11月に登場しました。ショップやメーカーによりPentium4EEと表記されることもあります。最新シングルコアのPentium4XEはクロック周波数3.73GHzを誇りFSB1066MHz、LGA775と高性能な仕様です。従来のPentium4チップセットには対応せずIntel925XEシリーズに対応しています。またAGPの次世代規格
PCI Express x16を搭載した製品とのセットになります。これは3.46GHz版以降のもので、それまでのPentium4XE 3.4GHz版(FSB800MHz
)以前はIntel865チップセット及びIntel910,915,925チップセット対応となります。またLGA775版とソケット478版の2種類があるので注意が必要です。2005年2月に登場したプレスコットコア採用のPentium4XE 3.73GHzはFSB1066MB、2次キャッシュを2MBに増強し3次キャッシュが廃止されました。
CPUをパソコンのマザーボードに取りつけるための部品(ソケット)の規格の一つ。百数十本~千本のピンからなり、ZIF機構により簡単にCPUの着脱が行えるようになっている。代表的なものとして478本のピンを持つmPGAパッケージのPentium 4およびCeleronを装着するためのソケットで、初期のPentium 4に使われていたSocket423の後継となる仕様。423本のピンを持つCPUを装着できるSocket423もあったが、423ピンのCPUはごく初期のPentium 4(コードネームでいうと「Willamette」)のみとなっている。ピン穴の欠けている位置によって「mPGA478A」「mPGA478B」「mPGA478C」の3種類がある。。Pentium4では現在はsocketタイプではないLGA775と言うタイプの装着方式に変わっている。歴代の代表的な規格として以下のものがあるがSocket7以前は現在は使われてない。
Socket1169 pin
i486 用の初期型の Socket。ピン配置が3列しかないため、486 ODP・コプロは装着可能だが Pentium ODP(P24T)は装着できなかった。
Socket2 238 pin
486DX2 用。コプロもしくは 486 ODP、Pentium ODP(P24T)を装着できた。
Socket3 237 pin
Socket2の耐熱性を改善した後期の 486DX2 用。コプロもしくは 486 ODP、Pentium ODP を装着できる(Socket2と同じ)。
Socket4
273 pin、Pentium 66/60MHz 用。Pentium OPD 120/133 も装着可能。
Socket5
P54C および P54CS 用として最初に登場したソケット。 320 pin、基本的に Pentium 75~166 MHz を装着できる。現実には、マザーボードにより装着できる
CPU のクロックが制限される。 ODP としては Pentium ODP for Pentium 125/150/166 MHz と MMX
Tecnology Pentium ODP 166/180 MHz を装着できたことにより、CPU交換やオーバークロックの火付け役になった。
Socket6 235 pin
Intel DX4(486DX4)用の Over Drive Ready ソケットらしいが、ほとんど利用されなかった。
Socket7
P54C や P54CS、P55C に対応した 320 pin ソケット。ただし、P55C を装着できるのはマザーボードやコア電源と I/O 電源を分離して設計されている場合に限られていた。 Socket 5 に VRM(Voltage Regulater Module)を付けたスーパーセットで、装着できるのは Pentium 75~200 MHz、MMX Pentium 166~233 MHz、 ODP では Pentium ODP for Pentium 125/150/166 MHz と MMX Pentium ODP 166/180/200 MHz である。また、AMD や Cyrix、IDT などのメーカーから発売された CPU の多くが、このソケットに装着でき、450 MHz まで可能なものもあった。x86互換CPU多く出たためこれを境にIntelはSlot1への乗り換えを余儀なくされた。
Super 7
AMDが提唱するSocket 7を拡張したCPUソケット規格。ソケット形状などは Socket 7 と同じだが、100 MHz のシステムバスへの対応した。スロットより低価格で Pentium II から III に匹敵する性能を出せるのが特徴。対応する CPU は AMD K6-2、K-6 III+、Cyrix M II など。スロットで必要となる基盤、スロットの部品、ケースなどは余分なコストなので、これを省くことの出来るソケット型はその分低価格にできマザーボードの価格が低コストで出来る利点があった。Intel は Pentium II に Slot 1 を採用し、 Socket 7 をベースとする Pentium 及びその互換 CPU から一挙に世代交代を目論んだ。一方互換メーカーは Socket 7 の仕様を拡張し、ベースクロック(FSB)100 MHz 化、AGP スロット、PC100 SDRAM などを取り入れた。これが Super 7 と呼ばれ、Pentium II とほぼ互角の性能を持ち、CPU戦争が激化した。
Socket8
Pentium Pro 用。Socket370 370 pin、スロットI と電気的特性は同じ。370本のピンからなり、ZIF機構により簡単にCPUの着脱が行えるようになっている。Intel社のPPGA/FC-PGA/FC-PGA2版Pentium
III/Celeronプロセッサ用のソケットだが、マザーボードによってどの規格に対応しているかは異なるため、Socket370プロセッサを物理的にSocket370マザーボードに装着できても必ず動作するとは限らない。
Socket A
462pin AMD社が同社製プロセッサのために開発した規格で、Intel社など他のメーカーのプロセッサを取り付けることはできない。コードネーム「Thunderbird」として知られるAMD社の、Athlon
XP/Athlon MP、Duronがこの規格に対応していた。現在はAMD Geode NXに利用されている
Socket 939
2004年6月にAMD が発表した Athlon 64 3800+/Athlon 64 FX-53 などから採用された規格。当初Athlon64はSocket754、Athlon 64 FXはOpteronプロセッサと同じSocket940を利用していたが、現在はSocket 939に統合されつつある。
それ以外にXeon用603やIntel Pentium M用mPGA479Mなどがある。
(ペンティアム) Intel社の32ビットマイクロプロセッサ(MPU)のシリーズ名。当社i486シリーズの後継として開発された。 パソコン用のCPUとして広く普及し、現在、パソコン用ではPentiumとその後継プロセッサ、および各社の互換プロセッサが市場のほとんどを占有している。同社のx86系プロセッサファミリーの第5世代(P5コア)にあたり、ギリシャ語で「
5 」を意味する Pent から Pentium と名づけられた。現在 Pentium4 まであるが8086以来の各プロセッサとの互換性を維持しつつ高速化が図られている。初代のPentiumはMMX
Pentiumと区別するためにP54C、Classic Pentium、無印Pentiumなどとも呼ばれる。
その他代表的なPentiumコアCPUとしてはPentiumⅢがあり。「Katmai」のコードネームで知られ、同社のx86系プロセッサファミリーの第6世代(P6コア)にあたる。MMXの改良版であるマルチメディア拡張命令セットのSSEや、各プロセッサ固有の識別番号のPSNなどが搭載されている。搭載方式は当初Pentium Ⅱと同じスロット型のSlot1に対応していた。Pentium Ⅲには、「Katmai」型の他に、コードネーム「Coppermine」として知られる改良型があり、500MHz以降の製品に採用されていた。Coppermine型は0.18μmの製造プロセスにより集積度を上げた製品で、256kBの2次キャッシュのプロセッサコアへの統合や、133MHzのベースクロックへの対応などがはかられていた。またSocket370に対応しFSBの高速化に対応した。その後、1.13GHz以上の製品には0.13μmの製造プロセスによる「Tualatin」型になり、Pentium Ⅲの名称を持つ製品全体での動作周波数の範囲は450MHzから1.2GHzまでとなっている。Pentium Ⅲの派生製品は多く、ノートパソコン用の「Mobile Pentium Ⅲ/Mobile Pentium Ⅲ-M」、サーバ用の「Pentium ⅢXeon」「Pentium Ⅲ-S」、および動作周波数533MHz~1.4GHzのCeleronがあり、その後Pentium4に換わる。Pentium4は2000年11月にリリースされた、Intel社の32ビットマイクロプロセッサでPentium Ⅲの後継製品。「Pentium Pro」以来約8年ぶりに、完全に新しく設計されたコアが搭載され、搭載方式も、Pentium ⅢなどのSocket370から変更され、当初はSocket423が、2世代目からはSocket478が採用されている。X86系プロセッサの中では第7世代(NetBurstアーキテクチャ)に位置し、徹底的な高クロック化を目指した設計がなされている。また、命令セットも新たな命令の追加が行われ、Pentium Ⅲなどに搭載されたマルチメディア拡張命令セットの「SSE」をさらに拡張した「SSE2」「SSE3」が搭載される。ベースクロックはPentium Ⅲの3倍にあたる400MHz(100MHzのQDR)でスタートし、533MHz(133MHzのQDR)800MHz、1066MHzに上昇した製品がリリースされている。コア周波数は1.3GHz~3.8GHz。開発時のコードネームは、初期のものが「Willamette」、0.13μm版が「Northwood」。現行は0.09μm版の「Prescott」がリリースされている。最新版はPentimDで、Pentium4(Prescott)と同様のコア2個を同じダイ上にパッケージしている。PentiumDのDは、Dualコアの意味で、ソケットはPrescottコア同様LGA775を採用しており、一見紛らわしい。なおPentium4ではNorthwoodコア以降、一つのプロセッサで擬似的に2つのスレッドを同時に実行し、デュアルプロセッサのように振舞う「Hyper-Threading」技術が搭載されており、サーバOSではDualCPUとして動作する(PentiumDでは4CPU)
AMD社の32ビットマイクロプロセッサユニット(MPU)のブランド名でサーバ・ワークステーション用の「Athlon MP」、一般ユーザ向け高性能パソコン用の「Athlon/Athlon
XP」、ノートパソコン用の「Mobile Athlon/Mobile Athlon 4」の3シリーズで構成されていた。本来は一般ユーザ向け高性能パソコン用の「Athlon」シリーズを指すが、現在の主力商品は後継のAthlon
XPから64ビットマイクロプロセッサのAthlon 64やOpteronに移行しており、当初のAthlonは既に引退している。AthlonシリーズのマイクロプロセッサはIntel社のx86系MPUと互換性があり、x86向けに開発されたソフトウェアがそのまま動作する。
AthlonシリーズはIntel社のPentium Ⅲよりも高い周波数で動作する能力を持つが、同じくIntel社のPentium 4と比較すると動作周波数は低くなる。Athlonシリーズでは9命令を同時に投入できるスーパースカラ方式を採用し、128KBの1次キャッシュをMPUコアに内蔵している。また、同社のK6シリーズ同様、3次元グラフィックス向け拡張命令セットの3DNow!を搭載しており、ゲームなどのマルチメディアアプリケーションソフトのパフォーマンスを劇的に向上させることが可能になっている。
当初システムバスにはCompaq Computer社のAlphaプロセッサと同じものが採用され、266MHz(実際のクロックは133MHzだが1クロックで2回データ転送する)という高い周波数で動作させることができる。Athlonシリーズの内部クロック周波数は500MHz~2.8GHzで、当初のAthlonに限ると内部クロック周波数は500MHz~1.4GHz。
なお、最新版ではAMD Athlon 64もDualコアとなりAMD Athlon 64 X2と表記されるようになった。その他シングルコアではAthlon 64 FX、Athlon 64があり、Socketも統一されていない場合もあり紛らわしい状態になっている。
Intel社のワークステーション・サーバ向けハイエンドマイクロプロセッサのブランド名。その歴史は古く、Pentium Ⅱ Xeon/Pentium
Ⅲ Xeonでは「デスクトップ版の名前+Xeon」という体裁を取っていたが、Pentium 4ベースの製品からは単に「Xeon」という名称になった。以下は「Pentium
4ベースのXeon」に関する説明である。Pentium 4ベースのXeonは、Intel社の32ビットマイクロプロセッサである。Pentium
4と同じく、Intel社の第7世代x86コアであるNetBurstアーキテクチャベースの製品で、Pentium 4では対応していないマルチプロセッサ動作に対応しているのが特徴。Xeonはさらにデュアル動作のみ対応の「Xeon」と、4個以上のプロセッサでの動作にも対応した「Xeon
MP」に分けられる。 Xeon/Xeon MPともに、当初版で2次キャッシュの容量は0.18μm版で256KB、0.13μm版で512KBで共通。Xeon
MPでは大規模なマルチプロセッサ動作に対応できるよう、2次キャッシュとは別に512KB/1MBの3次キャッシュが搭載されている。
現行の 90nm製造プロセス版ではアーキテクチャが64bitとなり、Xeonで2次キャッシュ容量が1MB/2MB、Xeon MPで1MB、さらに3次キャッシュが4M/8Mに高められている。
Pentium 4との大きな違いとして、複数スレッドがプロセッサの演算器を共有するHyper-Threadingに対応していることが挙げられる(一部のXeonは非対応、Xeon MPは全部対応)。
初期32bit版のベースクロックはXeon/Xeon MPともPentium 4と同じ400MHz(100MHz QDR)後期版Xeonで533MHz 。動作周波数はXeonのHyper-Threading非対応版(0.18μmプロセス)が1.4GHz~2GHz、Hyper-Threading対応版(0.13μmプロセス)が1.8GHz~3.2GHz。Xeon MP(0.13μmプロセス)は1.4GHz~3.0GHzとなっている。
64bit版ではベースクロックはXeonが800MHz、Xeon MPが667MHzとなっていて、動作周波数はXeonが2.83GHz~3.66GHz、Xeon MPが3GHz~3.2GHzとなっている。
開発時のコードネームは0.18μm版Xeonが「Foster」、0.18μm版Xeon MPが「Foster MP」、0.13μm版Xeonが「Prestonia」、大容量キャッシュ搭載0.13μm版「Gallatin」、90nm版Xeon DP「Nocona」、90nm版2MB L2キャッシュXeon DP「Irwindale」、90nm版1MB L2キャッシュXeon MP(Noconaと同コア)「Cranford」、90nm版大容量L3キャッシュ搭載Xeon MP「Potomac」となっている。
Intel社の64ビットマイクロプロセッサのブランド名。Itaniumシリーズは、Intel社とHewlett Packard社が共同開発したIA-64アーキテクチャをベースとしている。Itaniumシリーズでは、IA-32と呼ばれている、Pentiumなどのx86系マイクロプロセッサ、およびHewlett
Packard社のPA-RISCシリーズ用に作成されたプログラムを実行できるため、これまでのソフトウェア資産を活用することができる。ItaniumはIA-64ベースのIntel社製プロセッサの共通ブランド名で、世代が進むごとに「Itanium
2」のように製品名がバージョンアップしていく。現在リリースされている製品は、「McKinley」というコードネームを持つItanium 2である。
なお、初代のItaniumには世代名を表す数字などはついておらず、単に「Itanium」という製品名でリリースされていた。以下は「初代Itanium」についての説明である。初代Itaniumの開発時のコードネームは「Merced」。6命令を同時発行し、9個の実行ユニット(ブランチ演算3個、整数演算4個、浮動小数点演算2個)で並列処理を行う。プロセッサコアには1次キャッシュと2次キャッシュが統合され、パッケージ内に4MBの3次キャッシュが搭載される。0.18μmルールの6層メタル配線で2540万個のトランジスタを集積し、CMOS技術で製造される。初代Itaniumは2000年中頃の出荷をめざして開発されていたが、開発の遅れが重なり、結局リリースされたのは2001年5月だった。
2世代目はItanium 2(アイテニアム・ツー)で発表は2002年4月。単純な命令群に細分化することでCPUの命令実行の効率化を図ったRISC(Reduced Instruction Set Computer)アーキテクチャーよりも、CPU内の実行ユニットの動作効率が高いとされるEPIC(Explicitly Parallel Instruction Computing)アーキテクチャーを採用する。EPICは、複数の命令群をひとつのマシンコードに割り当てたVLIW(Very Long Instruction Word)アーキテクチャーの一種で、入力された命令が使用する実行ユニットを判別して、未使用の実行ユニットが最小限になるようにマシンコードを組み合わせて並列処理を行なうという。
AMD社のサーバ・ワークステーション市場向け64ビットマイクロプロセッサ。「SledgeHammer」という開発コードネームで知られている。Opteronは「Hammer」というコードネームで知られているAMD社の新プロセッサコアを搭載し、旧来のAthlon系列とは根本的に違う製品となっている。一方、OpteronとAthlon 64はいわば兄弟のような関係にあり、ターゲット市場の違いに応じ、マルチプロセッサ対応などの点で差が設けられている。OpteronはAthlon 64の上位モデルに相当し、マルチプロセッサ構成に対応するほか、2次キャッシュがAthlon 64より多くなる。
Opteronではx86-64と呼ばれるx86系プロセッサの64ビット化拡張が行われており、64ビット変数長や32ビット超のメモリアクセスに対応する。また、マイクロプロセッサがメモリに直接アクセスすることにより、メモリのデータを読み出す際の遅延が少なくなるなどの改良が加えられている。
Opteronは当初130nm(0.13μm)プロセスで製造され、2GHz前後の実動クロック周波数でスタートした。現在は、3桁のモデルナンバー(XYY)によって識別されます。 Xはプロセッサの最大拡張性を示し、100 シリーズ = 1ウェイ・サーバ/ワークステーション、200 シリーズ = 最高2ウェイまでのサーバ/ワークステーション、800 シリーズ = 最高8ウェイまでのサーバ/ワークステーションとなります。残りの2桁はシリーズ内の性能差(主にクロック)となり、シングルコア版とデュアルコア版があります。