プラットフォーム 分類 2.マザーボード 戻る

コンピュータの世界での、プラットフォームはアプリケーションソフトを動作させる際の基盤となるOSの種類や環境、設定などのこと。WindowsやUNIX、Mac OSは、それぞれ異なるプラットフォームとなる。また、OSにとっては、自らを動作させる基盤となるPC/AT互換機、Macintoshなどのハードウェアの種類がプラットフォームである。
 アプリケーションソフトにせよOSにせよ、対応しているプラットフォームはあらかじめ決まっており、それ以外のプラットフォームでは基本的に動作しない。例えば、Linux OSプラットフォーム上で動作するワープロソフトは、WindowsXP を搭載したパソコンでは動作しない。
 ただ、複数のプラットフォームに対応するために、「Macintosh用」「Windows用」などのように、それぞれのプラットフォームに対応した同じアプリケーションソフトを用意することはある。複数のプラットフォームに対応したソフトウェアを「マルチプラットフォーム」と言う。
 ハードウェア、とりわけPCを作るためのプラットフォームであるマザーボードをどう選ぶかで、そのPCの性格が大きく左右される。現在はCPUとチップセットの組合せにより大きく2種類のプラットフォームがある。一つはインテル系プラットフォームでCPUをPentium系かCeleron系となるがチップセットは大体共通している。ただ、最新のDualコアを利用する場合は対応チップセットに気を付ける必要がある。もう一方はAMD系プラットフォームでCPUはAMD Athlon 64など64bit対応かAMD SempronなどSocket754系のCPUかで選び方が変わる。チップセットはNVIDIAのグラフィック統合型も人気が高い。

PCI 分類 2.マザーボード 戻る

パソコン内部の各パーツ間を結ぶバス(データ伝送路)の規格。Intel社を中心とするPCI SIG(Special Interest Group)によって策定された。それまで長い間業界標準だったISAバスに替わる標準規格として急速に普及し、現在ではほとんどのパソコンに採用されている。最初のPCI規格は1.0で、バス幅(1回の転送で送れるデータ量)32ビットで動作周波数(1秒あたりの転送回数)は33MHz。最大データ転送速度は133MB/sであった。新しい規格3.0ではバス幅64ビット、66MHz動作で最大533MB/sの高速な仕様も規定されている。また、PCIをサーバ向けに拡張したPCI-Xという規格もある。
PCI-Xは、PCIバス規格の拡張版で、当初はIntel社以外の、Compaq Computer社、Hewlett-Packard社、IBM社の3社が提唱したが、現在はIntel社も規格の策定に加わっている。既存のPCIバスは最高でもバス幅64ビット、動作周波数66MHzで動作していたが、高速のデータ転送が必要なサーバマシンなどでは、しばしばこれ以上のデータ転送速度が要求され、その打開策としてPCI-Xバス規格が策定された。動作周波数が133MHzに引き上げられ、最大データ転送速度は1.06GB/sに達する。これは従来の多くのコンピュータで実装されているPCIバス(バス幅32ビット/動作周波数33MHz)の最大データ転送速度の8倍の数字となる。
 なお、マザーボード上にある、PCIカードを装着する差し込み口がPCIスロット。ビデオカードを除くほとんどの拡張カードはPCIスロットに装着して使用するよう設計されている。ビデオカードはPCI規格の派生であるグラフィック専用のAGPスロットに装着する方式が主流だった。
最近ではPCI Expressにその座を明け渡そうとしている。

PCI Express 分類 2.マザーボード 戻る

近年のブロードバンドやデジタルメディアの普及により、各システムでは短時間により大容量のデータを扱う必要が出てきた。パソコンやサーバーだけではなく、通信機器や各種組込み機器にも広がり応用分野にも使用されてきたPCIバスは、ハイエンドストレージデバイスやギガビット以上のネットワーク通信などの分野において扱われるデータ量の増大から、最近ではシステム性能のボトルネックになってきた。そこで、PCIバスに代わるより効率良くデータ処理ができる規格「PCI ExpressTM」が策定された。
PCI Expressは、インテル社が提唱しPCI-SIGが承認リリースした次世代PCIバスインタフェース規格。PCIバスの上位互換となるシリアルバスであり、1レーン当たり最大2.5Gbpsで最大32レーンという非常に広いデータバンド幅を実現している。チップ間のデータバンド幅への要求は急速に増大してきており、従来のパラレル型PCIバス規格では対応が限界に近づいているなか、PCI Expressは2.5Gbpsというバンド幅によって、データバンド幅増大のニーズに応えることができる。このため複数のレーンで1ポートを構成しての高速化が可能で、規格では1レーン、2レーン、4レーン、8レーン、12レーン、16レーン、32レーンがあり、現在のマザーボードは1レーンが複数と、ビデオ用に16レーンが1つという構成が多かったが、最近ではビデオカードのSLI(2枚のカードを使用して性能を上げる技術)対応の為、16レーン構成のスロットを2つ持つマザーボードも普及してきている。 ただし16レーン構成はビデオ専用というわけではなく、帯域が広いため現在はビデオ用しか出ていない。16レーン(X16)になると、片方向4GB/s・双方向 8GB/sの転送レートを持つ。

AGP 分類 2.マザーボード 戻る

Intel社が発表した、ビデオカードとメインメモリ間の専用バス(データ伝送路)規格。グラフィックカードは3次元グラフィックを表示するためだけに大量の記憶容量を必要とするので、必要な時だけメインメモリから記憶容量を割り当ててもらえばグラフィックスカードに搭載するメモリ(メインメモリに比べ高価)は少なくてすむ。ところがこのデータ転送は従来のPCIバスを通じて行なうには荷が重いので、専用のデータ伝送路としてAGPが開発された。バス幅は32ビットで、転送速度は266MB/sの通常モード(AGP 1x)、533MB/sの2倍モード(AGP 2x)、1.06GB/sの4倍モード(AGP 4x)、2.13GB/sの8倍モード(AGP 8x)の4種類が規格化されている。しかし、近年のビデオカードは多くのメモリを搭載する様になったため、メインメモリを利用することはほとんど無くなった。その帯域のほとんどは描画速度向上のためとなったが、今その座をPCI Expressに明け渡そうとしている。スロットの規格としては初期のAGP(3.3V)2XまでとAGP(ユニバーサル)8xと電源供給が強化されたAGP Pro(ユニバーサル)がある。

ICH 分類 2.マザーボード 戻る

I/O Controller Hub の略称。Intel社の8XXシリーズ以降のチップセットを構成するチップの一つで、PCIバスやUSBなどを他の構成要素と結びつけるなど、従来のサウスブリッジの機能を持ったチップ。メモリとマイクロプロセッサの接続などを担うMCHとは最大266MB/sのデータ転送速度を持つHub Interface(9xxシリーズではDMI(2GB/sec.))で接続され、ICHにはPCI、USB、IDEなどが接続している。従来の「ノース・サウス」構成のサウスブリッジはノースブリッジとの接続にPCIを用いていたが、ICHでは専用のバスを使用することによって、PCIはUSBなどと同じく、ICHに接続するインターフェースのひとつとして扱われる。
 ICHはMCH次第でどのようなマイクロプロセッサにも対応し、多くのMCHが同じICHと組み合わせられて、1つのチップセットとして販売されている。一方、ICHが更新されても、MCHが同じであればチップセットとしては同じ型番を割り振られ、末尾文字によってICHの変更を区別するようになっている。
 ICH自体の型番は「ICH0/ICH2/ICH3」という風に独自の番号によって管理されていて現在はICH7、末尾RがつくものはSerialATAでRAID対応となっている。

MCH 分類 2.マザーボード 戻る

Memory Controller Hub の略称。チップセットは一般に2つのチップから構成されており、その中でもCPUとメモリの調整役となるチップをNorth Bridgeと呼ぶが、Intelではこのうちビデオ機能非内蔵版をMCH、内蔵版をGMCH(Graphics Memory Controller Hub)と名付けている。 このうちMCHはIntel社の8XXシリーズ以降のチップセットを構成するチップの一つで、メモリとCPUの接続などを担う、従来のノースブリッジの機能を持ったチップ。MCHにはマイクロプロセッサ、メモリ、AGP及び従来のサウスブリッジにあたるICHが接続し、MCHとICHの間は最大266MB/sのデータ転送速度を持つHub Interfaceが使われている。(9xxシリーズでは2GB/secのDMI)
 従来の「ノース・サウス」構成と最も異なるのは、2つのチップの接続にPCIを用いず、代わりに専用のバスを使うようになったことである。MCHがどのようなCPUやメモリに対応しているかによって、チップセットが対応できるCPUとメモリの種類が決まる。
 Intel 8XXシリーズのチップセットの名称はMCHの種類によって決まっており、違うチップセットでもMCHのみが別でICHは同じ、ということもある。逆に、MCHが同じであればICHを取り替えても同じマイクロプロセッサ・メモリに対応できるため、ICHが新しくなったチップセットは単に型番に「E」などをつけて区別している。 また、MCHにはグラフィックスアクセラレータ機能を統合したものもあり、これは特に「GMCH」と呼ばれ845G/845GL/845GV などがある。


PWM FANコントロール 分類 9.その他 戻る

PWM(Pulse Wide Modulation:パルス幅変調)とはその名の通り、パルス幅のONとOFFの比率を変えて電力量を制御する方法を言い、FETの特性を最大限に生かした制御方法です。
このバルスの周波数を俗に*KHz制御と呼んでいます。この周波数を高くすればより細かな制御が出来ますが、FETの制御が追いつかない場合もあります。またPWM波形というのは「パルス幅が時間とともに変化する矩形波」ということが出来ると思います。PWMコントロール機能とは、このパルス幅の比率を変えてファンの回転速度を外部からコントロールする機能です。最新のものはCPU温度に加えCPUの使用効率を見て回転数をコントロールする機能が付いています。